有機肥料で苗を丈夫に大きく育てる

☆苗を育てる

 

前回は、種をまいて苗を作りました。

今回は、苗を育てます。

 

・ひとことまとめ

日当たり(日陰でも育つものもある)が大切

肥料で土作りをする

「米ぬか+生の油かす(発酵油かすではない)」で発酵が最高。

 

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市販の培養土(色々な土を混ぜた、園芸の標準的な土)でそのまま作ると、失敗する場合も多くあります。

それは日当たりが悪すぎる事と、土自体があまり栄養分が無いからです。

「肥料入り」と袋に書いてあっても、イマイチな事も多いですね。

 

よく育つ土にするには、発酵というひと手間を加えます。

ジャガイモ以外は、米ぬかや油かすなどの有機肥料腐葉土を使って発酵させると、病虫害に強くよくそだちます。

厳密に土を分析しながら使うと、茎が緻密でにおいがしないので、卵を産み付けに来たチョウが分からず通り過ぎる程の効果があります。

 

最初に入れておく肥料を元肥え(もとごえ)と言いますが、元肥を使って土ごと発酵させてフカフカにするのがポイントです。

ジャガイモは腐葉土有機肥料を使わず、袋に堆肥と書いてある土(腐葉土のかわり)と化学肥料を使いましょう。

 

☆日当たり

 

日当たりが悪い場合は、多くの植物は育ちませんが、

野菜で言うとニラは代表的ですが、よく育ちます。

他にも以下のようなものがあります

 

・半日陰(午前中や午後だけ日当たりがある)でも育つ
(前に障害物が無い、東や西向きのマンションのベランダなど)
ほうれん草
レタス
小松菜

いちご

えんどう

つけな類

ねぎ類

はくさい

ハーブ類


・日陰を好む
みつば

しそ
フキ
ショウガ
バジル
ミント
セリ
ミョウガ
クレソン
レモンバーム
芽ねぎ(普通の葉ねぎが発芽してから間もない、長さ6~10cmくらいの細いねぎ)
畑わさび

 

☆土の事前準備

 

プランターの場合

 

プランターに、はさみで開いた三角コーナー用ゴミ袋を水抜き穴の部分にしいて、三角コーナー用ゴミ袋の中に鉢底石を入れて、2cm位の厚さで敷き詰めます。

 

水はけが良く、肥料がしっかり効いて、根が酸素不足にならないすき間がある、そんな土が理想的です。

それが全部調整済みの土が、培養土です。ほとんどの植物で使えます。

ホームセンターやドラッグストア、園芸店などで培養土を買うか、ネットで購入して下さい。

 

または、100円ショップ(少し割高です)やホームセンターやヨドバシカメラのネットショップ(送料無料だから)で腐葉土赤玉土を買いましょう。

 

そして、65cmのプランターなら苦土石灰を10g程(ほんのひとつかみ)まいておきます。

土1リットルあたり1g位です。

 

レタス、ホウレンソウ、エンドウ、インゲンは倍の2gまきましょう。

ジャガイモは、まきすぎるとそうか病になるので、ほんの一つかみ以上はやりません。

 

苦土石灰は植物にやさしく、植えた直後にまいても害が無い便利な石灰です。苦土はマグネシウムの事で、植物の緑色の葉緑素を作る助けになり、生育を助けます)

 

小玉赤玉土16リットル

https://www.yodobashi.com/product/100000001003523862/

腐葉土20リットル

https://www.yodobashi.com/product/100000001003523857/

腐葉土

https://www.yodobashi.com/product/100000001003523854/

7割を小玉赤玉土、3割を腐葉土ブレンドします。ダイソーで土をブレンドするためのスコップが売っています。

 

地植えの場合

1. 苗を植える2週間前に土を掘り返して耕す
2. 雑草や小石を取り除く。雑草は引っこ抜いて根本からなくす。

 

☆用意するもの

 

プランターまたは5号鉢

植物によって、大きさや深さを変えてください。葉物は大抵浅くて大丈夫です。

ニンジンはもちろん、ミニトマトやメロンは意外と深く根を張るので深いものが必要です。

・鉢底石(軽石

100円ショップやホームセンターに売られています。おすすめはヨドバシカメラの送料無料の通販↓です。

https://www.yodobashi.com/product/100000001001535566/

・三角コーナー用ゴミ袋

はさみで開いてプランターの底にしいて土流出で汚したり、虫の侵入を防ぎます。

100均で売ってる、なるべく目の細かい物を選びます。

赤玉土腐葉土

または、市販の培養土で代用する事も出来ます。

・米ぬか

・生の油かす(発酵油かすではない)

・スコップ(セリアの小さなスコップが、ステンレスで使いやすい)

(ただし、ジャガイモは病気防止で米ぬか、油かすなどの有機肥料は使わず化学肥料をつかいます)

ダイソーは割高で、Candoやセリアに売っています。割安に買うには、↓のコーナンか、ホームセンターがいいです。

www.kohnan-eshop.com

 

一般的な園芸用土の作り方などの準備は、次の通りです。

まず、プランターの底に三角コーナー用のゴミ袋を切り開いて、水抜き穴の所に敷き詰めます。

次に、鉢底土(軽石)を敷き詰めます。

または、ゴミ袋の中に入れて口をしばれば、繰り返し使えます。

 

赤玉土を7割、腐葉土を3割混ぜてプランターに入れます。

 

☆土を発酵させる

 

・ひとことまとめ

表面に米ぬかをまいて発酵させて、フカフカにすると同時に肥料を効かす

 

既に最適な土のつぶになっている培養土(ばいようど)に石灰をまいたら、1cmの厚さで米ぬかをまき、半分位の厚さで油かすをまきます。表面から2cm位の土とよく混ぜます。

(この時、納豆を溶かした水を一滴まくと、それだけで発酵を促進します)

 

白いカビが出来たら、土作り完成の合図です。

スコップで表面から5cm位を耕して、たっぷり水をやったら、苗を植え付けます。

夏なら10日前後、春秋なら2週間、冬なら1ヶ月で完成します。

 

地植えの場合

1. 1㎡あたり100gの苦土石灰をまき、表面に米ぬか1cmと生の油かす0.5cmを混ぜて夏なら10日、春秋なら2週間、冬なら1カ月土を寝かせる
苦土石灰等をまいた1週間後、腐葉土を3割ほど混ぜて土を寝かせる
2. 土を盛り上げて(畝(うね)を立て)、苗を植え付ける

 

(カビ=放線菌は抗生物質を出してくれて病虫害を防止し、土を生育しやすいアルカリ性にし、ミネラル分をキレートと言って何倍も吸収しやすくします。もちろん有機肥料チッソ・リンサン・カリや微量元素といった肥料成分も供給します)

 ただしジャガイモでは、このカビが病気の原因になるので化学肥料を使いましょう。)

 

参考までに、半日陰で育つ花や木などを紹介します。

 

アオキ
シャガ
ジャノヒゲ(リュウノヒゲ
シュウカイドウ
ハラン
フッキソウ
マンリョウ
ヤツデ
ヤブコウジ
ヤブランリリオペ

インパチェンス
ジキタリス

アジュガ
アスチルベ
イカリソウ
ケマンソウ
シュウメイギク
ヒメシャガ
プルモナリア
ヘレボルス(クリスマスローズ
ホタルブクロ

ウラハグサ(フウチソウ)
キボウシ(ホスタ)
ツワブキ
ヒューケラ
アセビ
カラタネオガタマ
クチナシ

アジサイ
アメリカノリノキ(アナベル
カシワバアジサイ
ヤマアジサイ
ノリウツギ