万能のボカシ肥料

☆ぼかし肥料は最高峰

 

・ひとことまとめ

ボカシ肥料は土を肥えさせ、即効性もあって長く効く肥料

ただし市販品は高めで、1から作るには暖かい時期で1カ月~冬は2カ月かかる


米ぬか+油かすを米ぬかの4割
↑の合計の4割の水
で、土がフカフカになる、最高の肥料が出来る

米ぬかと油かすをベースに発酵させて作った肥料が、ぼかし肥料です。
減量が溶けたようになって形がボケるから、ぼかしと言います。
既に発酵しているので即効性があり、まだ分解していない部分もあるので長く効きます。

 

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ただ、市販品は、きちんとしたものは値段が高めです。

ミネラル分が吸収されやすくなっていて、カビが出るまで発酵させれば、病虫害を防止する事も可能で、アルカリ性で日本の酸性の土を中和してくれます。
微生物の働きで土がフカフカになりって病虫害になりにくく、とても肥えて、栄養分も豊富で、作物が育つのにこれ以上の肥料はありません。

さらに、米ぬかが分解して出来たアミノ酸により、特にイチゴやぶどうなどの果実、そして野菜も甘くなります。

空気に触れさせないで(嫌気呼吸)作った場合は、主に乳酸菌の活躍で分解が進みます。
空気に触れさせて作った場合は、米ぬかや油かすの中にいるコウジカビ→納豆菌→乳酸菌→酵母菌と繁殖する菌が自動的にリレーして、分解が進んでゆきます。

☆ぼかし肥料の作り方

 

・ひとことまとめ

米ぬかと油かすを発酵させて水を混ぜ、ぼかし肥料を作る

空気に触れさせて作る方法と、触れさせないで作る方法がある

・放線菌のボカシ肥料

暖かい時期なら2週間、冬なら1ヵ月程かかります。


実際に行った、空気を含んだ(好気発酵)のボカシ肥の作り方です。
病虫害に強く、アルカリ性の肥料となります。

水分の量が、成功のポイントです。
失敗したくない場合は、若干少なめに混ぜて下さい。

米ぬかと、その4割以内の油かす(発酵していない生のもの)、稲わらまたはイネ科植物の枯れ草を取って来て細かく切り刻んでを加えてよく混ぜます。
油かす5kg当たり、0.3kg位の発酵促進剤を入れると失敗が少なくなります。

※温度計を買って来て、堆肥の温度を計るといいです。

↑の合計量の40パーセントの水を加え、攪拌(切り返し)。
2日に1回切り返し。
温度が体温を超えたら、納豆のフィルムについてる納豆菌に水をかけて投入(少量でいい)
甘酒の香り→醤油の香り(漬物の酸っぱいけどいい香り)
切り返し。

2日に1回切り返し
30度を切ったら、イースト菌(パンを作るための酵母で、スーパーに売っている)投入して切り返し。

腐葉土を↑の半分以上投入。
切り返し。

ここでまいてもOK。
3日連続で切り返し。
完成。

・空気に触れさせないで作る方法

 

暖かい時期なら1カ月、冬なら2カ月程かかります。


または、カキ殻石灰を油かすと同量加えて、材料を全部混ぜてごみのポリ袋に入れて口をしばって密封します。そうするとミネラル分豊富な肥料となります。
空気に触れさせたものより、肥料の効きが良くなりますが、病虫害を減らす放線菌の作用は無くなります。
きちんと水分が行きわたるように、混ぜましょう。

常温で日陰に保管します。密封した袋は、途中一度も開けずに保管しておきます。
袋を開けてみて、ヨーグルトのような乳酸発酵の甘酸っぱい匂いがすればうまく発酵が終了したという証拠です。

発酵完了後は、空気に触れても大丈夫です。乾燥させて使いやすくして保管もできます。