化学肥料はダメなのか

☆化学肥料はダメなのか

・ひとことまとめ
化学肥料でも野菜は美味しく作れますが、やりすぎると土はやせます。
化学肥料と有機肥料のいいとこ取りをした、配合肥料も販売されています。

 

・化学肥料のメリット


即効性でにおいもなく、非常に使い勝手はいいです。

 

・化学肥料のデメリット


ただ土地がやせて肥料が効きにくくなり、病虫害が増えます。

肥料は即効性ですが、水をやるとすぐに流れて行ってしまいます。

(対策として、雨の前には施しません)

(大きな粒のものは、流れて行きにくくて長持ちです。液肥は1週間しか持ちません)

 

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また、やり過ぎてしまう事が多く、野菜に必要以上にチッソが貯まってえぐみのある味になってしまいます。

たまるのは硝酸体チッソというもので、体にも悪いものです。

牧場の牛が硝酸体チッソが多い牧草を食べて、次々と死んでしまった例もあります。

 これは有機肥料もですが、害虫はチッソをやり過ぎると寄ってきます。

 

また、土地は酸性に傾いて行って、肥料が効きづらくなります。

動植物由来の有機物が分解する時にチッソが必要なのですが、多すぎると分解が進み過ぎて、やせた土になってしまいます。

 

また、化学肥料は有機物ではない(無機物)なので、チッソを利用して微生物が土の有機物をエサにして分解し、どんどん土地がやせて肥料が効かなくなります。
その為、腐葉土などの堆肥(土を肥やすもの)が必要になります。

 

・どう使えばいいのか


上手く使いこなせば便利だけれど、有機肥料をベースに化学肥料を様子を見て使った方が上手く行く事が多いです。

 

合肥料は、有機肥料と化学肥料がどっちも含まれていて、すぐ効いて土がやせにくいといういいとこ取りの肥料です。

合肥料だからどんどん使っていいかと言うと、配合肥料は化学肥料主体のものが多いので、そうではありません。

ましなだけで酸性に傾いて有機物が分解され、腐葉土や石灰で補ってあげる必要があります。

 

プランターでは、化学肥料のマイナス面がコントロールしやすいので、肥料をやりすぎず一回栽培が終わったら、腐葉土と石灰を適切に加えて行けばいいでしょう。

また、化学肥料では特に土まで病虫害にやられやすい為、育て終わったら米ぬかを使って土ごと発酵を行い、それらを出来るだけ死滅させる事が大切です。