有機物マルチで表面から楽にフカフカな土に

☆有機物マルチ

 

・ひとことまとめ

腐葉土を表面に敷きます。

肥料が効きやすくなり、病虫害を減らし、水持ちが良くなって病虫害を減らす効果があります。

 

農家では、苗が育つ所だけ穴があいてるビニールを、土を盛り上げた畝の上に敷いている事があります。それをビニールマルチと言います。

マルチは、表面をおおうという意味です。

ビニールを使う事で、雑草を防いだり、雨で泥がはねて作物について病気にならないようにしています。

 

ビニールのかわりに腐葉土、米ぬか、油かす、わら、工場から出た羊毛くず、バラ農家なら剪定した枝、刈った雑草(実を入れると生えてくるので注意)、などの生き物が出したもの(炭素を含む有機物)を、有機物マルチと言います。

 

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ビニールマルチと違う所は2つの点です

1.微生物のエサになります。

2.病虫害に強くなります。

 

1.微生物の働き

 

微生物の働きで、有機物を材料にして土の表面から発酵が起こり、ミネラル分が何倍も吸収されやすい形に変わります。

いい土=ミミズがいる土が有名ですが、目に見えない微生物まで色々な生き物が、土をフカフカで水はけのよい肥料の効きやすい土にします。

 

この微生物を増やすのが、米ぬかです。

米ぬかは微生物のエサとなる糖分が豊富(お米が甘い。その精米した残りですから)で、爆発的に菌が増殖します。

ただ、分解途中で炭酸ガスが出るのと、病原菌も爆発的に増えてしまうので、植え付け前の病気の無いきれいな土に使うと効果的です。

 

2.病虫害に強くなる

また、マルチはカビなどが生えます。

このカビには他の病気を妨げたり、虫を殺したりする作用があります。

自然では色々な植物や虫がいて、それぞれが対抗して暮らしています。

作物だけ生えている状態だと、どうしてもそのバランスが崩れるのですが、有機物マルチをすることで、少しでも自然に近づけるというイメージです。